はじめまして。SORA株式会社、六条SAKURA訪問看護ステーション 代表の堀江です。
私はもともと病棟(呼吸器内科・循環器内科)や救急外来、手術室で看護師をしていました。
ある日、叔父が脳梗塞で倒れ、当時、私の勤務先であった病院に救急搬送されました。
叔母は搬送された日から毎日のように病棟を訪れ、叔父のケアを行い、叔父は意識が戻った後、申し訳ないと謝りながら、それでも「早く自宅へ帰りたい」と私に告げました。
住み慣れた環境が良いのは誰しも同じです。
退院後しばらくしてから、療養生活の様子を見に行くと、言葉にならないほどの衝撃を受けました。
それは、在宅療養生活において、家族の負担がいかに大きいものであるかということ。叔母の様子がそれを物語っていました。
療養生活において大切なことは、本人の療養と家族の介護負担のバランス。ご家族を含め、その人がその人らしい生活を笑顔で送るためには何が必要なのか。
病院での治療が済んだから在宅へ戻っても安心。ではなく、病気や後遺症を抱えながらでも本人やそのご家族がいかにその人なりのQOL(クオリティ オブ ライフ)「生活の質」を維持・向上できるか。
この役割を担うのが地域医療・訪問看護の役割ではないかと考えております。
今後迎える超高齢社会。要支援・要介護認定者数も同様、増加傾向にあります。それは必然的に叔父や叔母と同じような境遇の方が増えるということ。
岐阜市周辺は幸いにも中規模・大規模病院が密集する地域であり、病気を治療する場所には困りません。
しかし、退院後も継続した療養が必要となると訪問看護は圧倒的に手が足りていない状況です。
退院後も笑顔溢れる安心した生活を送っていただけるよう私も貢献したいという思いで訪問看護ステーションを立ち上げました。